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黒皮仕上げのやっかいな問題


こんにちは


私達がご提案している「黒皮仕上げ」。

場合によっては一筋縄でいかない場合があります。


例えば‥


↓この写真の赤丸部分、溶接している訳ではないのに

黒皮部分が何故剥がれているか(剥がしているか)分かりますか?


(かなりマニアックな話しですが‥)


鉄工房の製作日記


溶接というのは何も 「接続」 の為だけではありません。

「接続」 の為に行った溶接箇所は環境によっては熱によって歪み(反り)ます。


この場合、

青ラインの材料を 「接続」 の為に溶接を赤丸の裏側を溶接します。

その歪みを解消する為に、溶接箇所の裏側である赤丸箇所に熱を与える

「カラ溶接」 をするわけです。そうすると表裏均一に熱が与えられて反りが

収まるんです。 



従って、そのカラ溶接をした際にで生じた溶接の跡を削るために

その表面を黒皮と共にサンダーで擦るというわけなんですね。



今回は塗装なので赤丸の様な剥げが出来ても問題ありませんが、

黒皮仕上げとなるとそうはいきません。   



さて、どうしたものか‥。


今、色々と模索しています。



今回は、かなりテクニカルな話しになってしまいました‥(汗)





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