黒皮鉄の門扉
こんにちは
なんだか更新が遅くなってしまいました・・
さて、
今日はtwitter でも何人かの方が楽しみしてくれてる黒皮鉄の門扉のご紹介です。
昨年出展した展示会でご縁頂きましたハウジングネットワーク さんとのお仕事です。
設計のMさんは黒皮鉄の名刺ケース のご愛用者でもあります。ありがとうございます。
クローズした状態。
表札とインターフォンカバーも黒皮鉄で製作させて頂きました。
(施主様のご意向によりお名前の部分はぼかしております)
メインで使っている黒皮鉄の板。
実は何ヶ月も前から材料屋さんに通って選んだ1枚。
当然の事ながら毎回 同様の板がはいるとは限りません。
塗装とは違って黒皮鉄の色合いは自然が生んだもの。またクリアを塗布すると
色が沈着するので、まさに窯から出てこないと分らない 「出会い」 の様なものです。
各部ディティールです。
門扉のアウトラインとなる部材は黒皮鉄のフラットバー。
ハンドルはステンレスのヘアラインを採用。
全て黒皮鉄ではなく、この 「はずし」 がモダンなテイストを生んでます。
勿論シリンダーボックスも黒皮鉄で製作しています。
一見シンプルに見える門扉ですが、何気に手間暇掛ってるんです。
門柱・シリンダー・ハンドル。
RCと黒皮鉄。
個人的にも最も惹かれる組み合わせの一つです。
私達が黒皮鉄で製品を製作する時に最も気を付けている事のひとつ。 それは・・・
「溶接の跡を出来るだけ見せない」 です。
一般的な鉄の製品は溶接の跡はあって当たり前。これは 当然です。
鉄が好きな方はむしろ「その跡がいい」と言われる方もおられますし、
実は私自信もその鉄(金属)らしい素朴な風合いは大好きです。
だからこそ敢えて、
-aizara- を中心とした私達が関われる黒皮鉄製品には、溶接の跡を
出来るだけ見せない様に、または溶接をひとつの意匠としたいと考えます。
(勿論、ひとりよがりにならない範疇のなかでの話しです。)
それは「素朴」や「粗い」といった、鉄という素材に対する一般的な既成概念を崩し
たいから。「美しい、と思ったそれは鉄だった」なんて物づくりが出来れば理想です。
それ故に、
今回の門扉は大きく複雑なだけに難しくありましたが勉強にもなりました。
パッと見た感じ、この門扉に溶接の跡は殆ど見えません。 (パッと見ですよ・・)
施主様へ
この度は門扉の製作にあたり黒皮鉄をご採用頂き誠にありがとうございました。
ここまで大きな外部使用の黒皮鉄製品を製作させて頂けたのもO様のご理解
あっての事です。 素晴らしい機会を頂きました事心よりお礼申し上げます。
また、
展示会での黒皮鉄に対するご共感から今回この様なお仕事をお声掛け頂きました、
㈱ハウジングネットワーク のMさん、そして I さんに重ねて感謝申し上げます。
それではまた
■ 私達の黒皮鉄はオンラインショップからご購入できます。
■ 黒皮鉄プロダクトブランド -aizara-(アイザラ)
■ 黒皮鉄オーダーメイドは神戸の小さな鉄工所 ㈱ヤマナカ産業