こんにちは
最近この 「黒皮鉄のA型看板」 が大変好評で、お得意様
ご新規様から関西・関東と方々からご注文を頂いております
本当にありがとうございます。
<参考記事 >>ヘアサロン A型看板 >
今回もちょうど関東から二台ご注文頂きましたので、
このA型看板の製作工程をご紹介させて頂きます。
結構詳細にわたっての内容なので長文になります‥。
【 材料調達 】
さて、まずは材料である黒皮鉄の調達です。
黒皮鉄と一言で言いましても色々あります。
こんなのや、
こんなの。
でも最初の画像の風合いと全く違いますよね。
全てを業者任せにするとどんな材料が届くか分かりません。
「何言うてんねん、これかって黒皮やで!」 と言われればそれまでです。
なので私は黒皮を意匠として使う場合、自分自身で材料屋まで買い付
けに行きます。 詳しくは >>黒皮鉄の買い付け の記事を。
今回はこの板を使うことにします。
端っこは若干白っぽいですが、いい鉄です。
これを切断するため別室に運んでもらうのですが、
1枚あたり約60kgなのでチェーンブロックで移動します。
空飛ぶ鉄板‥。
そして、このデッカイ切断機(シャーリング)でバッサリ切ってもらいます。
しかも普通はこんな事してくれないんですが、山本専務のご配慮で板の
端っこではなく一番色合いの良い部分である材料のど真ん中!
「大トロ」と呼んでます(笑)
切断された板は機械の裏から流れ出てきます。
↓こんな感じに。
今回もいい板GETしました!
さすが「大トロ」! 山本専務 ありがとうございます!!
【 曲げ加工 】
そしてこれを軽トラに積んで、ヤマナカまで持って帰ります。
まずはサンダーで切りっぱなしの端部を整えていきます。
そしてこの板を鋭角状に曲げていくわけですが。
それはこの機械で行います。
この機械にはこの様な上型と下型がありまして、
その間に板を挟みます。
そして機械に少しずつ圧をかけていくと、
段々と曲がってきましたね。
さらに圧をかけていきます。
そして、完成です。
さぁもう一台の方も追いついてきました。
一台はカフェ 一台はスタジオの看板です。
【 付け塗装(クリア) 】
さて、お次はこの看板にクリアの焼付け塗装を施します。
外部で使いますから錆び対策は必須です。
勿論、
錆びも演出のひつつとお考えの場合はこのままでOKです。
クリアの塗装費も節約できてコストも安くつきます。
塗装はいつも社長同士が同級生、
その息子同士も同い年という森本塗装さんでお願いしています。
この大きな釜に入れて180度で約2時間程焼き付ける事で色を定着させます。
流石にメッキほどではありませんが、看板としては十分な強度があります。
勿論赤や黄、青にも着色塗装も可能です。
そして待つこと約2時間、焼きあがりまた!
でも、クリアなんで殆ど変りません‥。
写真では分かりにくいかもしれませんが、
素地に比べて若干しっとりとし感じになります。
【 シルク印刷 】
さてさて、
文字とロゴを印刷して完了です。
→ 実際に設置したら‥
※画像はクリックで拡大できます。
写真でもお伝えできてるでしょうか?
この着色塗装では表現できない黒皮鉄の独特の質感が、
入店する前からお店の雰囲気やブランドイメージを伝えてきます。
この仕上がり、
改めて 「黒皮の買い付け」 というひと手間がとても大切である事を
再確認させられます。 まさに大トロ!
黒皮鉄のA看板に関する価格や納期等は ヤマナカ産業 まで
ご希望のサイズと共にお気軽にお問い合わせ下さい。
長い文章、
最後まで御付き合い下さいましてありがとうございました。
それでは。
■神戸の小さな鉄工所 ㈱ヤマナカ産業
■鉄の素材感を生かす物づくり。 aizara-アイザラ-
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